Result¶
目的関数がマイナス値で表示される¶
目的関数の[Direction]を[Maximize](最大化)に設定した場合は、変数値×-1 が表示されます。
実行不能解の表示¶
制約条件の評価式の値が 0 未満のときは feasible に "no" と表示されます。 制約条件は[Expression]で設定した評価式の計算結果が表示されます。
評価計算の失敗などで目的関数などの値が取れなかった場合は、"NaN" と表示されます。この場合も実行不能解となります。
結果シートでのコピー&ペースト¶
結果シートはコピー&ペーストに対応していますので、外部ツールへの転送が簡単です。
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Excel などへの貼り付け
結果シートで任意の範囲を選択してコピーし、そのまま Excel などの表計算ソフトに貼り付けられます。
フォーマットは保持されるため、集計やグラフ化にすぐ利用できます。 -
データの二次利用
レポート作成や追加解析に必要な結果を、シートから直接取り出して活用できます。
Excel 出力とグラフシート¶
Result の[Excel]ボタンをクリックすると、計算結果を Excel ワークブックにエクスポートできます。
ワークブック内の Graph シートでは、目的関数の散布図が自動生成されます。
目的関数が複数ある場合は、すべての組み合わせの散布図が作成されるため、各目的関数間の相関をひと目で把握できます。
Linux での結果評価¶
Linux 版には iSPM がインストールされませんが、Excel 機能は利用できます。
Linux デスクトップ環境では、LibreOffice や OnlyOffice などで Excel ファイルを利用できます。これらのアプリケーションがインストールされていれば、Windows と同様に[Excel]ボタンでシートやグラフを確認できます。
作業ディレクトリの result.csv, result.xlsx¶
作業ディレクトリの result.csv, result.xlsx は、Result から iSPM または Excel を起動する際に作成するファイルです。
- [iSPM]ボタンは、結果データを result.csv に出力して iSPM を起動します。
- [Excel]ボタンは、結果データを result.xlsx を出力して xlsxファイルを開きます。
- Excel がインストールされていれば、Excel が起動します。
- Linux では、LibreOffice などで開くことができます。
Warning
これらファイルは上記操作で作成されます。手動で編集した場合は、上記操作で更新されますのでご注意ください。
予期しないアプリケーション終了からの復帰方法¶
Windows Update などにより最適化実行中に予期しないアプリケーション終了が発生する場合があります。このような場合には、CHEETAH/R の History ファイルから結果データを復旧できます。
[File]>[Result]から[Recover from history]を実行します。
二変数間の関係の可視化¶
iSPM は、すべての設計変数、目的関数、制約条件関数の組み合わで散布図を作成し、行列形式で表示します。
散布図行列の左下は二変数間の定量指標(ピアソン積率相関係数)です。
相関係数(-1 ~ 1)は、変数間の関係性の強さと方向を表し、1 に近いほど強い正の相関を意味します。
散布図と併せて変数間の関係を視覚的に把握できます。
例)
- 目的関数o1, o2はトレードオフ関係がある
- 設計変数d1は目的関数d1に負の関係があり、目的関数d2に正の関係がある
- 設計変数d2は 目的関数にあまり影響を与えない