Optimize¶
Population Size と Children Size¶
通常は同じ値で使用しますが、[Population Size](親集団サイズ)とは別に[Children Size](子集団サイズ)を[CHEETAH/R Options]で設定できます。
個別に設定する場合は、子集団サイズが親集団サイズに比べて大きいほど、親集団が子集団の解に更新されるまで猶予があるため多様性が保持されやすく、逆に子集団サイズが親集団サイズに比べて小さいほど、親解の更新が頻繁に行われるため収束性が向上する効果があります。
評価計算エラーで出力変数が取得できないケースの取扱い¶
評価計算のエラーなどで出力変数が取得できない場合、出力変数値に NaN を設定します。CHEETAH/R は、NaN の出力変数値に世代内の最も低い評価値を設定して評価します。つまり、評価計算に失敗したケースは悪い設計として処理されます。
なお、評価計算を実行する制御プログラムで、取得できなかった出力変数値のデフォルト値を設定することで、この動作を変更することもできます。
CHEETAH/R の出力¶
CHEETAH/R で使用するデータは、作業ディレクトリ内の cheetah ディレクトリに格納されます。
Working Directory/
└── cheetah/
├── interface/
├── moea_cfg/
└── moea_output/
評価計算の同時実行数¶
世代の評価計算は、デフォルトで4ジョブを同時実行します。
アプリケーションのライセンス数や計算リソースに制約がある場合は、[Evaluation Settings]の[Concurrent Runs]で同時実行数を調整してください。
Note
並列実行時は、各ジョブ用に作業ディレクトリがサブディレクトリへコピーされてから計算が開始されます。
そのため、スクリプトや設定ファイルで 相対パス を参照している場合は、サブディレクトリ構成に合わせてパスを調整してください。
作業ディレクトリの注意点¶
評価計算は並列処理で実行するため、作業ディレクトリをサブディレクトリにコピーして実行します。各評価毎に Simulation で設定した[Working Directory]をサブディレクトリにコピーして、評価計算を実行します。
作業ディレクトリに不必要なファイルを配置すると、コピー操作とストレージ容量に影響しますのでご注意ください。
Working Directory/
└── runs/
├── 000-001/
├── 000-002/
├── 000-003/
├── 000-004/
:
├── NNN-001/
├── NNN-002/
├── NNN-003/
└── NNN-004/
Note
以下の文字列を含むファイルやディレクトリは、サブディレクトリにコピーしません。ご注意ください。
"cheetah" で始まる名称
"runs"([Sub Directory]に設定した文字列)で始まる名称
".idios" で終了する名称
追加世代の実行¶
設定した世代数で十分な結果が得られなかった場合は、継続して追加世代を実行することもご検討ください。
世代を追加する際は、[Start Generation]に現在の世代数 +1を、[End Generation]に追加後の最終世代数を入力してから最適化を実行します。
この場合は[Population Size]は変更できませんのでご注意ください。
評価計算のデータを残す方法¶
デフォルトで[Backup]は[No]に設定されますので、評価計算のデータは残りません。
[Backup]で[Pareto/Minimum Case only]を選択すると、単目的の場合は最小値、多目的の場合はパレート解のデータを残すことができます。 多目的の場合は複数の評価計算データが保存されますので、ストレージ容量にご注意ください。
また、[All]を選択すると全てのデータを残しますので、ストレージ容量にご注意ください。
Note
[No]で評価計算に失敗した(出力が取得できなかった)ケースは、サブディレクトリが残ります。評価計算に失敗した原因を確認できます。