CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView

FieldView 2022 の新機能

FieldView 2022の新機能と改善点をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView User’s Guide、Working with FieldViewおよびFieldView Reference Manualをご覧ください。

新しいデータ読み込み画面

データ読み込み画面をリニューアルしました。
メニューやマウスクリックが削減され、より使いやすいレイアウトとして設計されました。

  • ■ 最上部はデータフォーマット選択欄です。最後に選択されたフォーマットを記憶しており、次回起動時にそのフォーマットが選択された状態で起動します。
  • ■ Replaceなどの読み込みモードの設定のほか、Local Parallelなどのサーバ設定も一気に行えるようになりました。
  • ■ Local Parallelを選択するだけで、Local8並列の可視化処理が可能です。(ノードロックライセンスを除く)

新しいデータ読み込み画面

▲ 新しいデータ読み込み画面

半透明流線・粒子表示

流線とParticle Pathに半透明表示を適用できるようになりました。流線に隠れて見えない境界面などを透過表示させることが可能です。

  • ■ 流線とParticle Pathの粒子に半透明表示を適用できます。
  • ■ すべての流線タイプに適用可能
  • ■ スクリプトにも対応
    FVXではset_streamlines_display(), set_particle_paths_display()に新たに「transparency」という項目が追加されました。

半透明流線・粒子表示

▲ 自動車周りの流れ場における 従来の流線による可視化(左)とFieldView 2022による新しい半透明の流線での可視化 (右)

ANSYS-Fluent CFF (HDF 5) Direct Reader

ANSYS-Fluent CFF データセットのための新しいDirect Readerが実装されました。

  • ■ .cas.h5/.dat.h5対応
    FLUENTが新たに採用した、拡張子が.cas.h5/.dat.h5となる新しいHDF5ベースのCFF形式ファイルを直接読み込むことが可能。 注:すべてのCFF圧縮レベルに対応しています。ファイルは、読み込み時にオンザフライで圧縮解除されます。
  • ■ 並列処理には未対応。
    並列処理を行うにはFV-UNS形式での出力が必要。

ANSYS-Fluent CFF (HDF 5) Direct Reader

▲ ANSYS-Fluent CFF (HDF 5) Direct Reader

リスタートファイルメニューのリニューアル

リスタートファイルメニューがシンプルにリニューアルされました。

  • ■ ファイル名の指定と出力するリスタートファイルを1つのウィンドウで処理することが可能。(クリック数の削減)
  • ■ 最後に出力したリスタートファイルタイプは記憶され、次回起動時にデフォルトのファイルタイプとして選択された状態で起動します。

リスタートファイルメニューのリニューアル

▲ リスタートファイルメニューのリニューアル

オートパーティショナーの機能強化

各並列プロセスの負荷が平均化するように領域を再分割し並列プロセス当たりの処理ボリュームを自動調整する「オートパーティショナー」が、さらに機能強化されました。

  • ■ Auto Partitionプロセスによって生成された新しい格子は、FieldView内部でのみ利用され、ユーザーに提示される格子には影響を与えません。
  • ■ユーザーはどのような領域再分割が行われているか意識する必要がなくなり初期状態の領域分割構造を使って作業を継続できます。

※本機能は32並列以上のライセンスで有効となります。
また、本機能はPLOT3Dフォーマットのみの対応となります。

オートパーティショナーの機能強化

▲ オートパーティショナーの機能強化

myFVMPI機能

HPCシステム上で性能最適化のためにチューニングされた特定のバージョンのMPIを実行したいHPCユーザーのために、myFVMPI機能を提供します。

  • ■ ユーザーは、いくつかの簡単な手順に従って、FieldViewをビルドするだけで、使用したいMPIライブラリをFieldViewに組み込むことが出来ます。
  • ■ FieldViewを別のMPIにリダイレクトしたり、FieldViewと一緒にインストールされているMPIに復元するための簡単な手順も用意されています。

※本機能は32並列以上のライセンスで有効となります。

myFVMPI機能

▲ myFVMPI機能

FieldView 21 の新機能

FieldView 21の新機能と改善点をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView User’s Guide、Working with FieldViewおよびFieldView Reference Manualをご覧ください。

平行コピー表示

これまでの回転・ミラーコピーに加えて、平行コピー表示を搭載しました。

  • X,Y,Z方向へのコピー数と距離、方向を指定することで簡単にコピー表示ができます。
  • コピー領域を跨いで、流線が切れずに滑らかに接続することができます。
  • 原子炉や熱交換器、ターボ機械の翼の単位領域、1ピッチ領域の可視化面をパワーポイント上でコピーをして、画像どうしをスキマのないように接続するといった作業が不要になり、報告書等のドキュメント作成の効率が向上すると考えられます。

FieldView21 平行コピー表示

▲FieldView21 平行コピー表示

オートパーティション機能

PLOT3Dファイルのグリッドを自動分割して並列処理を効率化

  • ハードウェアや環境の都合上、計算の並列数やブロック数を増やすことが出来ない場合でも、FieldView Parallelの32,64といった最大並列数で可視化処理をすることができるようになり、これまでよりも高速に可視化処理をすることができるようになりました。

FieldView21 オートパーティション

▲FieldView21 オートパーティション

RLMライセンスマネージャ

ライセンスマネージャをFlexNet から RLM(Reprise License Manager)に変更

  • ライセンスマネージャがRLMに変更になります。これによって、サーバー設定や更新、バージョンアップなどの管理が容易になります。

FieldView21 RLMライセンスマネージャ

▲FieldView21 RLMライセンスマネージャ

FieldView 20 (2020年12月リリース) の新機能

FieldView 20の新機能と改善点をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView User’s Guide、Working with FieldViewおよびFieldView Reference Manualをご覧ください。

マルチスレッド処理によるサーフェスフロー・渦中心線・関数処理などの高速化

FieldView 19に搭載されたハイブリッドパラレル処理が、ストリームラインに加えてサーフェスフローや渦中心線・はく離線・再付着線検出処理、ユーザー定義関数処理へも拡大されました。開発元計測で15倍の高速化が図られています。

* FieldView 19との比較。FieldView CFD社による測定結果。

Hybrid Parallel

▲FieldView20 流線描画パフォーマンステスト

GUIデザインが4Kモニターに対応

GUIのアイコンが高解像度の4Kモニターへ対応します。
Windowsでのファイルブラウザも使いやすいデザインに変更されました。

FV20 GUI

バッフル面表示機能の高精度化

車体などのシェル要素やバッフル面など厚みのない境界面の表裏表示性能が向上しました。

▲FieldView20 バッフル面表示機能の紹介

ベクトル表示の高速化

2Dヘッダーでのベクトル(→)表示処理がGPU処理により高速化されました。

▲FieldView20 ベクトル描画パフォーマンステスト

非定常データ可視化の最適化

非定常解析結果でジオメトリに変化のある場所とない場所が混在する場合は、変化のある場所だけ描画を更新することで可視化処理が効率化されます。

▲FieldView20 非定常データ読み込み速度比較