CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView
FieldView V16 の新機能(2016年1月22日国内リリース)
FieldViewは大規模CFDデータに対応した流体解析可視化処理ツールです。最新バージョンのFieldView 16では、節点のShaded表示機能や3D PDF出力機能の追加など数多くの機能が更新されております。
節点のShaded表示機能の追加
各SurfaceのDISPLAY TYPEに以下の項目が追加されました。
● Vertices
● Shaded Vertices
この機能では、メッシュの節点上にスカラー値をカラーで表示します。"Shaded Vertices"では陰影がつくので、表示を工夫することでX線写真や疑似ボリュームレンダリングのような表現ができます。
▲Shaded Vertices表示例
(データ提供:Navistar社)
3D PDF出力機能
FieldView 16では、追加費用が発生することなく、解析の可視化結果を3D PDF形式で出力し、設計チームで効率よく共有することができます。3D PDFは、Microsoft Office製品等と併用することができますので、レポートやプレゼンテーションで便利にお使い頂けます。FieldViewで読み込み可能な構造解析結果や、FV-UNSに出力可能な計算結果の3D PDFへのコンバータとしても使用可能です。
▲DrivAer形状についてPointwiseで格子生成しHelyxによりシミュレーションした結果
(データ提供:TU München)
表面流線のシード位置のファイル指定
表面流線を計算する際に起点となるシード位置をテキストファイルにより指定できるようになります。
流跡線のアニメーション表示
時系列の粒子経路のDISPLAY TYPEに"Growing"が追加されます。これにより粒子が流れてきた経路全体をアニメーション表示することができます。
XDBファイルでの断面Sweep表示
XDB Build Modeを使用して複数の断面をXDBファイルに出力した場合、断面のSweep表示やスライダーによる断面選択ができるようになります。
リーダー機能の向上
■ 読み込み時間の短縮/メモリ使用量の削減のコントロール
読み込み機能の強化により、読み込み時間の短縮およびメモリー使用量の削減を実現しました。また、データ読み込みパネル上に、性能/メモリー使用量の優先度をコントロールするスライダーを追加しました。 |
|
▲FieldView16のFV-UNS読み込みパネル |
■ 新AcuSolveリーダー
AcuSolveダイレクトリーダーの機能を向上し、読み込みパネルで以下を読み込むかどうかのオプション選択が可能になりました。 ●Extended Variables ●Duplicate Boundaries 本リーダーはAcuSolve14にも対応しておりますが、Windows 32bit版はサポート対象外となります。 |
|
▲FieldView16のAcuSolveダイレクトリーダーの読み込みパネル |
■ 新FLOW-3Dリーダー
FLOW-3Dのダイレクトリーダーがv11に対応しました。FLOW-3Dのパーティション情報を引き継ぎ、FieldViewでの並列処理が可能になります。
▲非定常データの1タイムステップ読み込み
■ 非定常データの1タイムステップを定常データとして読み込み可能に
OpenFOAM, AcuSolve, FLOW-3DおよびFIDAPにおいて、非定常解析データの1タイプステップを定常データとして読み込みが可能になります。 |
|
▲非定常データのタイムステップ選択パネル |
■ その他の更新機能
● SCRYU/Tetra、STREAMダイレクトリーダーでの時系列データネーミングへの対応
● PLOT3Dファンクションファイルでのグリッド数変化への対応
● 読み込み時に不適合な多面体がある場合、問題の特定に役立つ詳細な情報を表示
● クラスター並列使用時にServer Appendした際に発生する問題への対応
● PFPR(Partitioned Files Parallel Readers)使用時に際に発生する問題への対応
● 1データセットでの読み込みパーティション数の上限アップ
XDBviewの機能向上
XDBview1より機能を強化したXDBview2をリリースします。
■ 断面Sweepアニメーションと並列比較表示
FieldViewと同様に断面Sweep表示が可能になります。また、複数のデータセット面を同時にSweepさせることができる"Linked Surface Sweep"オプションが追加されました。
▲Linked Surface Sweepオプション
(データ提供:Navistar社)
■ CADモデルの読込み
STLファイルの読込みが可能になりました。
XDBviewは、
・ライセンスを必要としません。
・ライセンス契約なしで他のユーザーに提供することも可能です。
・CFD結果の可視化、共有に使用できます。
・FieldViewと同じ可視化処理を行っています。
XDBview2は以下のアドレスよりダウンロード可能です(ダウンロード申請時に名前、メールアドレス等の入力が必要です)
その他の更新機能
FieldView16ではその他、以下の項目を含め20以上の更新をしております。
● 特定の状況でLightingがOffになってしまう動作への対応
● XDBにおいて表面流線が隠れてしまう動作への対応